Theatre Project Shizuoka の大切な思い出

MOTOKO
作曲家 塩坂素子

 TPSシアタープロジェクトシズオカの出発点は1996年4月8日に亡くなられた作曲家塩坂素子さんでした。「いつか本当にお客さまが喜んでくださるミュージカルや音楽物語をやりたい」と語り合っていた塩坂素子さんの友人豊田眞梨子が、その遺志を継いで仲間に呼びかけました。最初の公演は翌年の静岡県腎臓バンク主催の「ジャズミュージカルBUNNA」。 これは素子さんのお知り合いでもあった静岡県腎臓パンクの制作の大西陽子様のお力添えで実現したものでした.
 今思えば不思議なパワーが集まって、オーディションで集まった出演者の皆様や大勢の方々のご協力を得てグランドミュージカルとなり、おりしもグランシップテストラン公演期間中と重なって中ホール「大地」で華やかなスタートを切ることができました。これもご協力いただいた関係者や公募で集まってくださったキャストの皆様のお陰だと感謝しております。
 また、このとき使いました素子さんのオリジナル曲十数曲と音楽物語「人魚姫」のためのオリジナル曲は今でもTPSの宝です。
 その後はTPS本体はプロデュース公演を主体としています。その一方でTPS附属研究所を設置してプレーヤーの養成に力を注いでいます。たくさんの観客の皆様から身に余るお褒めのお言葉を賜りましたが、シビアに言えば素子さんと語り合っていた「プロフェッショナルな舞台」にはさらなる修業が必要であるという素直な反省をしたからでした。
 現在、TPS本体の公演は外部の実力ある皆様たちとTPS附属研究所の卒業生や研究生とのJVで成り立っています。劇団化することなく、常に向上心を持つ県内外のスタッフやキャストとより良い舞台を創っていこうとしていますのも、このルーツから出発しているのです。